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フッツの家

 

主要用途:週末住宅

所在  :千葉県富津市

敷地面積:406.80m2

延床面積:171.15m2

構造  :木造

構造設計本岡構造事務所

施工  :中島工務店

設計期間:2008年05月~2009年04月

施工期間:2009年07月~2010年01月

「地形を変えずに建てる」

海沿いの通りから急な坂道を上ったところに広がる別荘団地の一角である。斜面を切り開き、眼下に東京湾を臨むこの土地は、道路から4mほど下がっている。自然を楽しむために訪れるこの場所において、家も地形に逆らわずに建てるべきであると考えた。そこで、建物は道路下の平地に建て道路からは桟橋を渡って入るようにした。

 

「トンネルを抜けると…」

さて、問題は、いつ海を見るか?である。玄関を入り、階段を下り、リビングにさしかかる時、目の前に大きな開口とその先に広がる東京湾が臨める。トンネルを抜けたときと似た爽快感がそこにある。

 

「向くべき方向へ向く」

ここは別荘団地といっても、隣家までの距離は短い。せっかくの週末住宅、周囲の家々を感じない生活を送りたいものである。そこで、一日の多くを過ごすリビングは、森と海が広がる方向へ角度を振り、隣家は見えないように窓の配置と部屋の向きを整えた。ソファから枝の先にとまる鳶の様子を見ながら、ゆっくりと時間が過ぎていく…。空間の王様である。

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